帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹発症予防のためにワクチン接種を
帯状疱疹は小児期に帯状疱疹ウイルス(VZV:Varicerlla-Zoster Virus)により水痘(水ぼうそう)にかかり、いったん治癒したのち脊髄後根神経節等に潜伏した帯状疱疹ウイルスが再活性化することで発症します。帯状疱疹は皮疹や痛みを生じ、治癒した後も痛みなどが長期間持続する(帯状疱疹後神経痛)が見られることがあります。特に高齢者では2割程度の方に帯状疱疹後神経痛が見られることが報告されており、帯状疱疹後神経痛の痛みはときに極めて激烈であり管理が難しいことから患者の負担は大きいものとなっています。
現在では50歳以上成人に水痘ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビゲン」)を接種する事で帯状疱疹の発症、帯状疱疹後神経痛の発症を抑制する事ができます。
帯状疱疹(水痘)ワクチンの接種について
- 帯状疱疹ワクチンは以前からあった水痘ワクチンです。(2016年より適応拡大により帯状疱疹予防に投与可能となりました)
- 摂取回数は1回、ワクチン摂取後4週間後より効果が発現し10-15年持続します。
- ワクチンは極めて安全ですが、極めてまれに副作用・副反応が見られます。接種後30分は院内で経過観察していただきます。
- 現在治療されている病気によりワクチンが接種できない場合もあります。
- 明らかに発熱(37.5度以上)している人
- 重篤な急性疾患にかかっている人
- 過去にワクチンに含まれている成分でアナフィラキシーを起こしたことがある人
- 免疫機能に異常がある人、および免疫を抑える可能性がある治療を受けている人
- 妊娠している人
- 上記以外に医師が予防接種を行うことが不適当な状態にあると判断した人
- 副腎皮質ステロイド(プレドニゾロン等)、免疫抑制剤(シクロスポリン、タクロリムス、アザチオプリン等)を服用中の患者さん。
- 接種前6か月以内に輸血またはガンマグロブリン製剤の投与を受けた
摂取回数・費用
摂取回数は1回
費用:6500円(税込み)