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第6回 久が原・鵜の木地域包括ケアの会

[2018.05.26]

平成30年5月24日に第6回 久が原・鵜の木地域包括ケアの会に参加しました。場所は特別養護老人ホームたまがわ会議室で行われました。大田区地域包括支援センター、介護事業所、荏原病院、松井病院、田園調布中央病院、池上総合病院、診療所、歯科診療所、薬局、大田区福祉部、等多職種の方が大勢参加しておりました。冒頭 調布地域福祉課の方より大田区は約70万人の方が在住しており、そのうち65歳以上の方が約16万人、その中で一人暮らしの方が約4万人おられるとのことで、今後高齢化に向かい地域で支援していく必要性がますますあるとのお話しがありました。調布地域福祉課では本年4月より地域包括ケア推進担当が新しく設置され地域における支援を行政としても強化していくとの事です。

会では松井病院の看護係長から松井病院での退院支援のお話がありました。平成27年7月より退院支援チームを作り月に1回会議を開催しており、会議は看護師・メディカルソーシャルワーカー・理学療法士、栄養士、薬剤師、臨床工学士、医事課、総務課、放射線技師、検査技師といった多職種にて構成されております。現在地域包括病床が16床あり急性期の治療が終わり退院する方の支援を行っているとの事です。今後地域医療・介護との緊密な連携が必須と捉えており、退院前カンファレンスに積極的に外部医療機関や地域介護支援関係者の参加を望んでいるとお話しされておりました。

その後、事例検討として、<「生活を守る」について考える、入院生活ではみえにくい在宅での多面的な要因>として、ある認知症患者様の事例検討会が行われました。いくつかのグループに分かれて討議し最後に発表する形で行われ、とても活発な意見が交わされておりました。一人暮らし高齢者の場合、日常生活を送っていく為の問題だけではなく、金銭面や生死にかかわる決断を迫られたときにどの程度地域の支援者がかかわれるのかといった問題が討議されました。ある介護支援者の方が、とあるマンションは一棟まるごと詐欺グループに狙われており次から次に詐欺にあう高齢者が多数いらっしゃるとの事で、そういった方が施設へ入所した時には面会する方々の名簿を作成したり身元を確認したりする作業が必要だとおっしゃっておりました。

今年度より認知症検診が始まりますが、認知症の診断をすることは患者様の認知機能低下を医学的に証明する事ですので、つまりはその患者様の判断能力が低下していることの証明であり、社会的には大変重要な事であると感じました。以前に遺産相続の件で親戚同士でもめている方がおられ認知機能障害の有無が重要なポイントになっている方がいたことを思い出し、正しい診断が重要であることを再認識しました。6月に認知症検診についての講習会が医師会で実施されるので参加したいと思います。

 

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